もう１人のマルコ (稲川さんっぽい口調) ①

昨日もお話しましたけども、公爵一族は今はもうエデンにいる。まぁ、相変わらずスギボックリはないんですけどね。
公爵家と言えども、いつも正装してるわけじゃないんですよ、普段はね、その辺で拾った素材で作った服着てます。でもね、そこは公爵家ですよ。・・・公爵家のトレードカラーなんでしょうねぇ、赤でもって統一して、質のいい上品なもの着てる。１番下のチビちゃんなんかね、男の子なんですけどね、水兵さんの格好して、よく似合ってかわいらしいんですよぉ、ええ。

今日ボクがお話するのは、公爵一族が暗いcryパークからエデンに引っ越してた途中で体験したお話なんですがね。

公爵家は旅行が好きでしてね、旅すると必ず「地元に染まる」って言いまして、その土地の素材で作った衣装を着るんです、家族全員。暗いcryパークでも少ない素材を拾ってみんなの分作ったです。ただ今回は、公爵と、その長女の娘さんと結婚したお婿さんだけはお店であつらえた特別な衣装だった。それでも公爵の方は衣装の色味がね、暗いcryパークの衣装と合ってて違和感なかったんですが、そのお婿さんね、この人マルコさんっていうんですが、マルコさんだけ白装束だったんだそうですよ。なんでも白装束っていうのは、公爵家では「ナイト」っていう意味があって、若いお婿さんが来たら必ず着せるんだそうです。

まぁ、とにかく全員の衣装は揃えたし、あと集めたいのはスギボックリだけだってんで家族全員でエデンに帰ることにしたんですねぇ。公爵家はその土地にいる間はずっとその土地の衣装を着てる。みんな深い色の衣装で、マルコさんは白装束。エデン目指してね、はぐれちゃいけないからチビちゃんに巣持たせてね、ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ･････　　ほしいエサ干し台にも色素材が要るんで途中で色素材があると降りて、拾って、またﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ････　　飛んでた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～つづく～